今年特に補強鉄筋工について会計検査で根本的な事項やそれにつながる細かい点が聞かれています。河川局の検査員でこの世界、業界にかなり詳しい方が進めているようです。
熊本県での会計検査で補強鉄筋工のキャップが問題視され、岡山県ではキャップをつけない指示がでています。その後検査は、東京、東北へと続いています。
これらの検査の手法は、まず「補強鉄筋工の計算方法は?」から始まります。そこで「道路公団方式の計算方法です」と答えると、
「ではプレートをつける意味は?プレートがいるのか?」
「ナットがいるのか?」
「キャップがいるのか?」
「補強鉄筋で錆びるところはどこ?」
「じゃあキャップはいらないね」
と答弁者の回答に合わせ、本質的な矛盾点が質問されています。東京が終了した時点ではプレート、ナットは必要だが、キャップは過大という方向性で進んでいました。
その後東北宮城県で同様の方向での検査を実施しようとしたところ、鋼材の防食がバラバラでメッキ品と腐食代を考慮した場合に分かれていました。そこで「グラウトの確認は?」などの質問が加わり、結論的には腐食代を考慮した設計は不適当と判断されています。

【宮城県の回答】

【国総研の回答】
【仙台会計検査の流れ】



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